2012年8月14日火曜日

テキスト庵とか

テキスト庵というサイトをご存知だろうか。

お、懐かしいとか、何を今更。。と思った方は高確率でいわゆる「ウェブ日記」の頃から何か書いていらっしゃる方ですね。

このブログを作った時、SEOやったり宣伝したりはしないでおこうと思ったけど、基本的なSEOやるのはもはや習い性だし(やらないほうがストレスかかるw)、やっぱり宣伝して読んでもらわないと張りあいがない。

って訳で、宣伝処を探していて、思い出したのがテキスト庵。略してテ庵。

では、テキスト庵ってなんじゃろ?


日本にブログという言葉とシステムが定着する前、ウェブ日記というものが流行った。エンピツなどのごく一部を除いて業者が提供するサービスが殆ど無く、みなせっせとhtmlにテキストを書いてはftpでアップロードし、インデックスを手作業で更新していた。RSSなども普及する前で、当然ランキングサイトや、ツイッタやFBなどのソーシャルフィードも無かった。

ではどこで更新を通知するのかというと、登録したサイトを巡回するアンテナサイトというのがあったり、自分で更新を報告してたりした。日記猿人(後の日記才人)、ReadMeといったサイトに並んで、テキスト庵も更新報告サイトで、利用者は多く、俺もしばらく利用していた。

テキスト庵は単なるリンク集ではなく、緩やかなコミュニティだった。日記というテキストのみでつながり、誰かの書いた文章に笑い、泣き、怒り、いつしか必ず読みに行くお気に入りの日記ができ、時にはメールその他で感想を送ったりした。コメントやトラックバックも無かったので、日記作者との交流は掲示板かメールが主だった。テ庵にも感想を書くスペースがあったと記憶している。

残念ながらテキスト庵は2011年7月に自己崩壊するようにその11年の活動を閉じた。その頃はもうテ庵を使っていなかったし、細かい事はしらない。そもそも、2011年には既にブログとツイッタが主流でFBが広がりつつある時期で、わざわざテキスト庵に報告に行く人は、古くからのテ庵民以外にはいなかっただろうと推測する。

今はネットで何かを書き、世に出すことのハードルが下がった。というかハードルなんて無いんじゃね?って位だ。書いてから出すまでの時間がゼロに近く、あっと思ったらもう遅い。それはそれで良い事なんだろうけど、使い捨ての文章が大量生産されていないか。今はそれで失敗して炎上するケースは跡を絶たず、一生を台無しにした人もいる(のかな?事件が収まればそれまでだろうか)。

さっと書いてさっと忘れるシステムはアリだと思うし、俺も楽しんでいる。が、失敗も数多くある。

これは以前参加していたコミュニティである新聞社の記者さんが書いていた事だけど、「他人に見せる文章を書いた時は3回読み返せ。そこに人の名前がある時は更に3回読め」と先輩記者に言われたそうである。うろ覚えだが、大体こんな内容だった。バカ発見器と言われるように考えなしの発言をしたり、望むと望まないに関わらず人を傷つける発言をしていないか。
(尤も最近は意図的に人を傷つける文章をばらまく輩がいるが)

スピードと効率を求められて、それで本当に効率が上がっているんだろうか。良く言われることだけど、効率化のためにメールやその他を使っているのに、つねに追いかけられてる感ばかりが強くて、楽になったなという感じがしない。

ツイッタは確かに面白い。FBもいい。G+もいい。

でも、時にはじっくり考えて(ないかも)、非効率な長文書きたくなるんだよね。

テキスト庵は、その後有志の方によって「テキスト餡」として存続していると、このエントリを書くのに調べていて知った。
登録されている日記(敢えてブログと言わない)を見ると、うわ!懐かし!というタイトルと名前が並んでいる。みなさん、健在ですね。

俺は以前登録していたハンドルとは違うけど、参加させて頂こうと思う。

よろしくお願い致します。

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