2013年5月11日土曜日

イヤフォン DENON AH-C400 大地に立つ!(え

AK100購入時にイヤフォンも新調しました。ってプレーヤと一緒に無くしたので仕方ないのですが。買ったのはDENONのAH-C400です。

香港の湾仔という所に電脳城があります。他にも数箇所あるのですが、ここはオーディオ系の店が多いのが特徴。ハイエンド、とまでは行きませんが、PCオーディオ関連に特化した店がいくつかと、ヘッドフォン・イヤフォン専門店もあります。

その中のLet'sGoというショップは、最近私の行きつけの店になりました。ここは店長らしきおじさんとセカンドのお兄ちゃん、末っ子wのあんちゃんという店員構成ですが、まず全員が英語を流暢に話すので会話に困らないという点が一つ。そして試聴機が豊富です。頼めばほぼ全ての試聴ができると思います。何よりも大事なのは、こちらの言わんとしている音色、音像といったものを理解してくれて、それに見合ったものを出してくる、という点です。英語などの言語の問題も重要ですが、自分の欲しい音のイメージを伝える言葉が通じるというのは、日本人同士でもなかなか難しい。

今回はプレーヤとイヤフォンを無くしたことを告げ、とりあえずAK100の試聴をお願いしました。イヤフォンはどうする?と聞かれたので、評価基準としてそれまで使ってたKlipsch Image S4 をお願いするとさくっと出て来ました。

最初に、予算はHK$1000-1500位、できればダイナミック型、音次第ではBAでもいい、と告げておきます。ダイナミック型はS4がそうだったからで、音の響き方が気に入ってました。S4以前はオーテクのCK10→SONY EX600でした。BAの計算ずくの音よりも多少粗っぽくてもいいから音色を優先したくてダイナミック型にした経緯があります。EX600も不幸な事故で紛失したので、その次は若干値段が下がってS4を使ってました。

今回はKlipsch X10、Shure ES315(確か)、ゼンハイザーなどを試しました。ショップの末っ子いわく、この価格帯だとちょうどいいダイナミック型が無いとのこと。確かにKlipschもS4より上のグレードはみなBAになってます。ゼンハイザーのダイナミック型はIE80とか800など、予算を完全に超過。他にもビクターとかUEとかも試しましたが、どうにもしっくりこない。

最近のトレンドの低音強化型は論外。私の持論では低音は出れば出るほど制動を効かせるべきで、低音がどすどすと目立つのは下品です。また、人の声にしろ弦やホーンにしろ、単品の音は勿論、ハーモニーだからと全てごっちゃにならず、しかもバラバラではない。サ行の刺さりも気になるところです。CK10はこれが痛かった。原音に忠実なモニタータイプもは年取って聴き疲れするようになったので、音楽的な響きがするのが最近は好みです。

そんなこんなで、予め試聴に使うflacファイルをSDカードに入れて持参したので、それをAK100に入れて取っ替え引っ替え、約1時間。


最終候補に残ったのは、X10とDENONのAH-C400でした。C400は全く予備知識がなく、ショップのほうが私があまりに決まらないというか片っ端から首を横に振るので、予算超過なれど出してきたものです。

結論としては、大当たりでした。一言で言うと、いかにもDENONな音です。低音から高音まで綺麗に出ますが、下のほうはボリューム不足という人も多いでしょう。でも私にはそれがいい。低音が出てない訳ではなく、音の土台としてしっかり出てますが、それを主張しないというだけ。高音部はソプラノ、バイオリンとも綺麗に伸びます。伸びるだけではなく、消え際も綺麗で、前にも書いた黒いキャンパスに金色の光がすっと吸い込まれていく感じ。
X10とくらべてみると、サ行のささりが少なく、これが決定打になりました。デザインとかはあまり気にしません。ケーブルのタッチノイズが多いと思ってたのですが、横着せず耳掛け(所謂Shure掛け)をしたら全く聞こえなくなったので、当初の予算を大幅に超過しましたが、決定。

カウンターで長男の兄ちゃんが苦笑いしてるのを見逃しませんでした。なんだよ、予算関係ないじゃん、って言われてたのではないでしょうか。。。くくく。


結局、AK100とC400で併せて$7200と言われましたが、ここで黙って引き下がっていると中華圏では生きていけませんw 当然、7000に値切りますが、末っ子の兄ちゃんが原価表を確認して店長に相談。店長も渋い顔をしながら7100でどう?と言うので、そこで手打ちにしました。最近は円安なので日本で売ってるものは物はネット経由で買って、tenso.comなどを使って香港に送ったほうが安いかもしれませんが、今回は待ちきれなかったので。。。

C400は他のレビューサイトやブログではあまりいい評価をされていませんが、アコースティックギター、バイオリン、女性ボーカルが好きな人にはお勧めだと思います。低音をどすどす効かせながらハードロックを聞きたい人には合わないと思います。いいとか悪いとかではなく、好みの問題でしょう。

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